白と黒 ’91年3月6日
【あらすじ】
平蔵に左腕を斬られながらも、唯一逃げのびた門原の重兵衛の一味・もんどりの亀太郎。
その亀太郎に、お今とお紋、二人の美女が言い寄ってきた。
小さな盗みを重ね、亀太郎を食わせるこの女二人。
実は、姉妹で、狙いは亀太郎が持っている、重兵衛から預かったという莫大な隠し金だった。
【見どころ】
色男にさせられる亀太郎のベンガルもいいが、ここは、お今とお紋の姉妹に注目。
最後に捕まってからも、牢内でのほほんとしている姉妹。
「女には昔もこれからもない。ただ、今があるだけだ」と平蔵がいつも言う、女性管を体現したような女たちなのだ。
【ポイント】
亀太郎の隠し金を姉妹が狙うという話は、原作にはない。小説では、単に3人は色事で結びつく。
また、亀太郎が左腕がきかないのも、ドラマのオリジナル。そのほうが、女に貢がせる亀太郎の境遇はよく出ている。
脚本=下飯坂菊馬
監督=太田昭和
出演=平蔵、久栄、忠吾、沢田、竹内、山崎、粂八、おまさ、もんどりの亀太郎(ベンガル)、お紋(沢田朱里)、お今(あべ静江)