明神の次郎吉(みょうじんのじろきち) ’89年8月30日
【あらすじ】
盗賊・明神の次郎吉は、お頭櫛山の武兵衛からの知らせを受け、江戸への道を急いでいました。途中、次郎吉は急病で死にかけている僧・宗円の死を看取ります。
宗円の遺品を届けに、次郎吉は岸井左馬之助のところに行きます。
次郎吉の親切心に左馬之助は感激しますが、おまさが次郎吉をみかけ、平蔵は武兵衛一味の捕縛へと動きだします。
【見どころ】
次郎吉のガッツ石松、宗円の徳田興人はベストのキャスティング。
特に原作にもある狸のような風貌から、底抜けの人の良さまで、ガッツ石松は、はまり役です。武兵衛の家で牛蒡の煮付けを食べて、左馬之助との楽しい一時を思いだすシーンでの、屈託ない表情もいい。
また、エンディング・テーマ「インスピレイション」が、平蔵と彦十との会話の場面で使われているのも珍しい。
内容はほぼ原作と同じ。
脚本=田坂啓 監督=原田雄一
出演=平蔵、久栄、忠吾、彦十、おまさ、明神の次郎吉(ガッツ石松)、岸井左馬之助
(江守徹)、櫛山の武兵衛(土屋嘉男)、宗円(徳山興人)、春慶寺の住職(松田明)