89年放送:鬼平傑作作品集

むっつり十蔵

むっつり十蔵 ’89年8月16日

【あらすじ】
同心・小野十蔵は、掛川の太平一味と思われる助次郎の家を見張る。ところが、助次郎は女房のおふじに絞殺されます。
身重で心根の優しいおふじに同情した十蔵は、彼女をかくまうことにする。
十蔵は、おふじの情報から掛川一味の猿の釘六を捕えます。だが、二人のことを知った釘六の仲間・仙吉が、そのことをネタに十蔵に脅しをかけて・・・。

【見どころ】
ほとんど十蔵役の柄本明の独壇場といっていいでしょう。特に、牢内にいる釘六を責めたてる場面などでは、凄まじいまでの迫力を見せる。
おふじに扮した竹井みどりも、薄幸の女のけなげさが、雰囲気に合っています。

【ポイント】
原作タイトルは、「唖の十蔵」。十蔵が追っている盗賊は、掛川の太平ではなく、野槌の弥平。捕まった盗賊は、小房の粂八。
仙吉は「本所・櫻屋敷」にも登場する小川や梅吉になっています。

脚本=下飯坂菊馬 監督=宮永卓ニ
出演=平蔵、久栄、酒井、忠吾、沢田、村松、竹内、山崎、伊三次、
小野十蔵(柄本明)、おふじ(竹井みどり)、夜鳥の仙吉(宮内洋)、掛川の太平(浜田晃)、おいそ(柳綾稀子)、助次郎(河野実)