盗法秘伝(とうほうひでん) ’89年11月29日
【あらすじ】
平蔵は伯母の法要のため、忠吾を連れて浜松へ赴いた。
その帰り道、単独行動をとった平蔵は、伊砂の善八という独りばたらきの盗人と知り合う。
なんと、善八は、平蔵に惚れ込んで、自分の盗法秘伝の趾継ぎになってくれと頼み込んできたが・・・。
【見どころ】
殺し合いが一切ない、コミカルな作品。善八に扮したフランキー堺と、中村吉衛門との、余裕たっぷりの掛け合いを存分に楽しめます。
番犬に眠り薬入りの握り飯を食わせ、戸を開ける時は音が立たないように水をまくなど、ディテールこまかな盗人の手口も見もの。
【ポイント】
原作では、平蔵が京都へ向かう途中で遭遇した事件。また升屋から盗んだ金は、善八が
全国に持つ7か所の盗人宿の一つに隠すことになっていて、ドラマのようにお守り袋に隠し場所を書いているのではない。
脚本=井手雅人 監督=杉村六郎
出演=平蔵、忠吾、伊砂の善八(フランキー堺)、鬼頭鍳物(津村鷹志)弥吉(吉田
将士)、米倉半四朗(加島潤)、升屋市五郎(田中宏史)、おかね(川村一代)
女郎(大島瑤子)、おもよ(園英子)