89年放送:鬼平傑作作品集

兇剣

兇剣(きょうけん) ’89年10月11日

【あらすじ】
平蔵は忠吾を伴い、16年ぶりに京都へ、父の墓参に訪れた。京都西町奉行所与力・浦部彦太郎の薦めで奈良見物に行こうとする直前、平蔵はおよねという娘に会います。
およねが働いていた大阪の出雲屋は、実は大盗・高津の玄丹の盗人宿。
玄丹の悪業を知って逃げてきたおよねも連れ、平蔵は忠吾、彦太郎と奈良へ。
その一行の命を、玄丹に雇われた浪人集団がつけ狙っていました。

【見どころ】
やはりこの回は、浪人たちと平蔵との息づまる死闘が見もの。間一髪で左馬之助に助けられますが、平蔵が追いつめられます。
また彦太郎役の井川比佐志は、実直で利け者の与力がピッタリです。

【ポイント】
冒頭に出てくる虫栗の権十郎一味捕縛の事件は、原作「艶婦の毒」に詳しい。
ドラマでは、玄丹は追い詰められ自決しますが、原作では、牢内で死んでいます。

脚本=中村努  監督=小野田嘉幹
出演=平蔵、久栄、忠吾、佐嶋、浦部彦太郎(井川比佐志)、高津の玄丹(藤岡琢也)
岸井馬左之助(江守徹)、およね(長谷川真弓)、大河内一平(大前均)、白狐の谷松
(松崎真) 猫鳥の伝五郎(粟津)