鬼平犯科帳(萬屋錦之助版)・第2シリーズ(鬼平犯科帳’81)・第16話:夜鷹殺し
初回放送:1981年7月28日
夜鷹殺し・あらすじ
最初の犠牲者がでたのは春の終わり。通りがかりの左官がみつけた。
場所は加賀様の屋敷後で、人呼んで加賀原という寂しいところであった。
夜鷹はおもんといい、大変無惨な殺され方をしていた。
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一月とたたぬうちに、第二の殺人がが起きた。これも夜鷹で、三味線堀に投げ込んであった。
同じ夜、第三の殺人。これも被害者は夜鷹で、二つの現場は、歩いてわずかしか離れていない。下手人は、同一の人間と思われた。殺し方が、全く同じだったのである。
月を越すと、四人目の夜鷹が殺された。
夜鷹の取り締まりや、殺人事件は町奉行所の扱いである。しかし夜鷹は夜鷹は御禁制の商売。町方の同心は、気を入れて捜査していない。
夜鷹が減れば、御上の手間が省けるなどと言う始末だった。
粂八と伊三次から、そのことを聞いた平蔵は、自分が片をつけると心を決める。
平蔵は、彦十を五鉄に呼ぶと、夜鷹殺しに腹を立てていた彦十に、「昔に戻って、俺とお前とで方をつけよう」と誘った。
平蔵の計画は、おとりを使い夜鷹殺しを誘い出すというものだ。その役目をおもんに頼む平蔵。ただし、自分が来られない時は、絶対に出かけないことと稔をおした。
三人は、今まで殺しのあった現場付近に出かけて行った。
一日目の夜は、何も起こらなかった。次の日も、また次の日も、夜鷹殺しは現れない。
四日目の夜は、平蔵は来られなかった。
そんな時は、二人ではやらないよう、平蔵に言われていたのだが、おまさに押し切られて、夜の町に出かけてしまう。
今夜は出そうと言うおまさの感どおり、笠を被った侍が現れ、斬りつけて来た。
すんでのところで彦十が助けに入り、侍は逃げて行ったが、おまさは腕に傷を受けてしまう。
おまさは、長谷川様には言わぬよう彦十に頼むのだが、彦十は結局話してしまった。
心配して駆けつける平蔵。二人を叱る平蔵に、彦十は、もう一度おまさを使ってあげて欲しいと頭を下げるのだった。
この計画を実行したから七日目の夜であった。おまさの傷も良くなり、囮作戦を再開することになった。
再び夜鷹に化けて歩いていると、「遊んでくれぬか」と頭巾の侍が声をかけて来た。
着物こそ違うものの、声や物腰から、いつかの男だと確信するおまさ。
河原でゴザを敷くおまさに、切り掛かろうとする男。そこへ平蔵の小柄が飛んで来た。逃げる男を彦十が追うと、ある武家屋敷に入っていった...
オープニングクレジット
プロデューサー:片岡政義、市川久夫、中岡潔治
原作:池波正太郎(文藝春秋刊)
脚本:松浦健郎
音楽:木下忠司
キャスト
長谷川平蔵:萬屋錦之助
久栄:三ツ矢歌子
木村忠吾:荻島真一
沢田小平次:潮哲也
川田長兵衛:宮本曠二朗
伊三次:堺左千夫
五鉄の三次郎:大東梁佶
佃文伍郎
入江正徳
中島律子
林寛一
物部勝美
徳久比呂志
矢野弘展
梓葉子
加賀美博美
星野ひとみ
小泉比蕗子
ナレーター:小林昭二
殺陣:松尾玖治、錦燿会
小房の粂八:藤巻潤
おまさ:真木洋子
天野甚造:御木本伸介
相模の彦十:植木等
監督:鹿島章弘
エンディングクレジット
スタッフ
撮影:伊佐山巌
照明:内田皓三
録音:谷村彰治
美術:鳥居塚誠一
制作 平林俊夫、小島髙治
編集:大高勲
整音:T・E・S・S
選曲:宇賀神守宏
効果:東宝効果集団
助監督:是沢邦男
色彩計測:淵野透益
記録:東紀子
タイトル:鈴木日出夫
演技事務:田中忠雄
俳優管理:田原千之右
制作進行:長沢克明
進行:加納譲治
制作宣伝:納村達夫
装置:横山英一
装飾:清水晋冶
美粧:鵜飼威志
技髪:川口義弘
衣裳担当:福田明
大道具:東京テレビアート
小道具:高津映画装飾
衣裳:東京衣裳
かつら:川口かつら
現像:東洋現像所
プロデューサー補:菊池昭康
協力:生田スタジオ
制作:テレビ朝日、東宝株式会社、中村プロダクション