91年放送:鬼平傑作作品集

鯉肝のお里

鯉肝のお里 ’91年11月20日
【あらすじ】
白根の三右衛門一味の引き込み女・鯉肝のお里は、休養だといって義父・長虫の松五郎の家に泊まり込んでいる。
おまさは、お里を偶然に見かけ、不審を抱いた。お里は、男漁り博打に明け暮れているが、実は、三右衛門一味から、黙って足抜けしている。
やがて、三右衛門の手の者が、お里につなぎをつけてきた。

【見どころ】
煮ても焼いても食えないのが鯉肝。その異名を持つ海千山千のお里を、鉄火肌の女を得意とする野川由美子が好演。そのお里を寡黙に見守る、垂水悟郎の松五郎がシブイ。

【ポイント】
原作では、夫婦に化けてお里を見張っていたおまさと五郎蔵が男女関係になって結婚する。
ドラマではおまさと共に長屋に住んでお里を見張るのは、彦十。なので色気のある展開はない。

脚本=田坂啓
監督=小野田嘉幹
出演=平蔵、久栄、佐嶋、忠吾、沢田、山田、竹内、山崎、伊三次、五郎蔵、彦十、おまさ、鯉肝のお里(野川由美子)、長虫の松五郎(垂水悟郎)、岩吉(安藤一夫)、大根や女房(石井富子)、新助(山内としお)、徳次郎(島英臣)