兇賊(きょうぞく) ’89 年9月13日
【あらすじ】
独りばたらきの盗人・鷺原の九平は、旅先の倶利伽羅峠で、網切の甚五郎一味が、平蔵暗殺の密談をするのを聞く。
江戸へ戻った九平の商売は、居酒屋の亭主。その店に客としてきた平蔵の人柄に、九平は惚れこんでしまいます。その後、九平は甚五郎の一味の一人を目撃。
探りを入れると、平蔵暗殺計画は目前に迫っていました。
【見どころ】
九平役の米倉斉加年が、なんといってもいい味を出しています。
居酒屋”加賀や”で、芋酒の作り方を平蔵に説明する場面でも、飄々とした雰囲気が最高。
後半、料理屋”大村”での平蔵1人対甚五郎一味の斬り合いもみどころです。
【ポイント】
九平が一時身を隠す場所。原作では、九平の盗人の師匠・いせや吉衛門方ですが、ドラマは九平が足を洗わせた女盗人・おしづの店(屋号は同じいせや)。
この九平とおしづの父娘にも似た関係が、物語に膨らみをもたせることになっています。
脚本=安藤日出男 監督=小野田嘉幹
出演=平蔵、久栄、酒井、沢田、竹内、山崎、おまさ、鷺原の九平(米倉斉加年)
網切の甚五郎(青木義朗)、おしづ(風間舞)