笹やのお熊 ’89 年10月18日
【あらすじ】
平蔵の若い時からの知り合い、お熊婆さんが、妙な話を持ってくる。
茂平が、今わのきわにお熊を呼び、自分の死んだことを千住にいる畳屋の庄八に知らせ、
58両もの大金を神奈川宿にいる孫に届けてくれと言ったとか。
その大金から、平蔵は茂平を盗賊の引きこみだったと睨んでいます。
庄八はおそらく、一味の者。そうして探索が始まった。
【見どころ】
お熊に扮した北林谷栄(最近亡くなられましたが)は、萬屋錦之介版でも、同じ話でお熊を演じています。そのためか、歳はとってもやたらに威勢のいいこの役を、すっかり自分のものにしています。
彦十との口けんかの場面など、呼吸も合っていて面白いです。
【ポイント】
原作タイトルは「お熊と茂平」。ドラマでは、お熊はこれが初登場ですが、原作では他にも顔を出しています。茂平は、原作では庄八の伯父という役になっています。
脚本=櫻井康裕 監督=吉田啓一郎
出演=平蔵、久栄、佐嶋、酒井、沢田、竹内、山崎、三次郎、彦十、粂八、お熊(北林
谷栄)、荒尾の庄八(早川純一)、庄八の女房(田畑ゆり)、今市の十右衛門(五味龍太郎)、入升屋市五郎(下元年世)