夜狐 ’91年2月20日
【あらすじ】
素人女との色事を仲立ちする”阿呆鳥”の弥吉。ある夜、二人の侍が人を殺すのを目撃する。
その後、弥吉は殺しをした侍の一人を見つけ、殺されたのが、旗本・近藤監物の息子・小一郎だと知る。
しかも、裏で殺しの糸を引いていたのが監物の後妻・満寿子。
このことをネタに、弥吉は浪人くずれの井坂孫兵衛の助けを得て、ゆすりを企てる。
【見どころ】
江藤潤が、悪党だが気の弱い弥吉を好演している。また、ヒモのような弥吉を愛しぬいている女房・おやすに扮した芦川よしみも、気の良い女というキャラクターをうまく出している。
【ポイント】
原作は、同名の短編小説で鬼平シリーズには入っていない。そのため、平蔵が弥吉を孫兵衛から助けるというシーンはない。
また、弥吉の相棒として孫兵衛のほか、三河や伝蔵という男も登場する。
脚本=安藤日出男 監督=小野田嘉幹 出演=平蔵、久栄、酒井、忠吾、松永、山田、竹内、山崎、伊三次、夜狐の弥吉(江藤潤)、おやす(芦川よしみ)、井坂孫兵衛(沢竜ニ)、近藤監物(根上淳)、満寿子(佐野アツ子)