91年放送:鬼平傑作作品集

女賊

女賊 ’91年1月23日
【あらすじ】
岡部の宿にいる引退した盗賊・瀬音の小兵衛のところに、友達の福住の千蔵が訪ねてくる。
千蔵が言うには、江戸の大阪屋で働いている小兵衛の一人息子・幸太郎が、女賊・猿塚のお千代に入れあげているらしい。
さっそく、江戸に向かった小兵衛は、昔なじみのおまさに出会い、お千代の居場所探しを依頼する。

【見どころ】
盗賊とはいえ、子はかわいい。小兵衛は幸太郎のためにお千代殺害を決意スルガ、平蔵に止められ、岡部で息子を待てと言われる。
「息子をたぶらかした奴をたたっ斬るのも親の慈悲なら、帰ってくる息子を何も言わずに抱きしめてやるのも切ない親心だ」とは、平蔵の名ゼリフ。

【ポイント】
幸太郎が、親が盗人だと知っているのはドラマの脚色。
また、猿塚のお千代という女賊は、映画「必殺仕掛人・春雪仕掛針」にも登場する。

脚本=野上龍雄 監督=高瀬昌弘 出演=平蔵、久栄、酒井、小柳、竹内、山崎、粂八、おまさ、猿塚のお千代(沢たまき)、瀬音の小兵衛(花沢徳衛)、おすみ(野平ゆき)、幸太郎(黒田隆哉)、勝四郎(伊藤高)、定六(高岡一郎)、福住の千蔵(石浜祐次郎)