むかしの女 ’90年10月24日
【あらすじ】
平蔵が若いころ、一緒に暮らしたこともある仙台堀のおろく。今では落ちぶれて病身となったおろくと再会し、平蔵は金を渡してやった。このことがキッカケとなり、おろくは昔なじみの男から金をせびり始める。おろくの羽振りが良いことが、人づてに無頼漢集団「雷神党」の耳に入った。雷神党一味は、おろくの過去をネタに、儲け話を思いつき・・・。
【見どころ】
何と言っても、おろく役の山田五十鈴が素晴らしいです。回想シーンでは、若きおろくの艶やかさも披露。見舞いに長屋を訪れた平蔵との、情がこもったやりとりも見もの。また得意の三味線も披露してくれる。
【ポイント】
おろくが密偵になる部分は、ドラマの脚色。また、ラストでおろくは姿を消したが、原作では、雷神党の手によって殺されている。おろくの仲間・おもんは、もっと年寄りの設定になっている。
脚本=安倍徹郎、監督=小野田嘉幹、出演=平蔵、久栄、酒井、忠吾、小柳、沢田、竹内、山崎、粂八、彦十、おまさ、五郎蔵、おろく(山田五十鈴)、おもん(浅利香津代)、大丸屋万吉(近藤洋介)、井原惣市(田中浩)、砂田彦兵衛(木村栄)